(3)の続きです。長文になると思うので、興味ない人はスルーしてください(笑) あと、これから現地で ライヴ観るという方でネタバレされたくない人もスルーしてね。 圧巻の本編を終え、一旦ステージを降りたケイトだが、焦らすようなこともせず、 すぐに観客のアンコールに応え再登場。 グランドピアノへと向かい、弾き語りでAmong Angelsを披露。 現時点で最も新しいアルバムである「50 words for snow」から、 今回の ライヴで唯一演奏された曲だ。 美しいピアノの音色と、ケイトの声。ゆっくりと流れる時間が贅沢すぎる。 そして次でいよいよアンコールも最後。 バンドメンバーもステージに戻ってきての、Cloudbusting!! 12inchシングルでのOrganon-Remixのようにスネアが叩かれ、 観客も総立ちで、手足を使ってあのリズムを一緒にとる。 ここでPVに使われたクラウド・バーストが出てきたらどうしようかと思ったが(笑)、 さすがにそれは無かった。 「イェーイエイエイオー」の大合唱。ああ、この感動的な ライヴを締めくくるのに、 もってこいの曲だ。楽しそうに歌うケイトを囲んで、会場全体に満ち溢れるこの一体感。 そして、夢のような時間が終わりを迎えた。時刻はもうすぐ23時になろうか、という・・・ 開演から3時間が経過している。途中20分の休憩があったとはいえ、とんでもないボリュームだ。 初期の楽曲を全くやらなかったり、センシュアル・ワールドからも全くやらなかったりと、 ライヴ前にセットリストを見たときには少々残念に思えたのだが、こうして ライヴを体験してみると、 これで正解なのだと思えた。Before The Dawnでやるべき曲は、コンセプトに則って選曲されたのだから。 無理にヒット曲を挟む余地は無かったのだ。 バンドメンバーも素晴らしかった。PGバンドのデヴィッド・ローズはもちろんのこと、 ジョン・ギブリンは5弦ベースを巧みに操り、オマー・ハキムとの息もピッタリだったし! あと、翌日に2F席から観て特に感じたのだけど、ドラムとパーカッションのコンビネーションが素晴らしく、 これも見ててゾクゾクした。あー、思い出しただけでやばい。 照明やステージ美術も繊細に作りこまれており、感動をさらに盛り上げてくれた。 2F席から観ると、ステージ床にあてられた照明が色鮮やかでびっくり。 前半のHounds of Loveでは歌詞のイメージに合わせて、水辺のような雰囲気を演出してたり。 そういう意味では、1F席から観る楽しみ方と、2F席から観る楽しみ方、2日間にわたり、 どちらも体験できたのも良かった。    森林や空、太陽、雲、星、といった自然を表現した映像もキレイだった。 そういえば、A Sky Of Honeyのパートでは実際に「木」がステージに登場したのだけど、 2日目には、ケイトがその「木」にぶつかって、よろけるというシーンがあったっけ(笑)。 思わず観客からも笑いが起きたりして(ケイト自身も苦笑いした風だった)。 ケイトなら、アリーナクラスの会場でもチケット捌けるだろうに、 なぜあえて3,500人程度しか収容できない狭い会場を選択したのか? また、ツアーでまわらずに、1ヶ所で長期公演することを選択したのか?も、 ライヴを体験して、納得できた。 この内容はオーディエンスと近い距離だから伝わるコンセプトなのだと思うし、 あれだけの大がかりなステージ機材をツアーでまわって各会場にフィットさせるのは、 至難の業だろう。コスト的に考えても。 「観たい人は、ロンドンまで観に来い」というハードルの高さは正直厳しかったけど、 結果的にわざわざ日本から駆け付けただけの価値があるショウだったので、大満足。 おそらくこんな体験は二度とできないだろう。 万が一、ケイトがまたライヴを開催することがあったとしても、 今回のような、35年ぶりという感動は味わえないだろうし。 芸術性とエンターテインメント性を、これだけのクオリティで両立させて表現できるアーティストは、 ケイト以外に思いつかないし。 ケイトを長年聴きつづけてきて、ホントよかった。 これからも自分の中で、No.1のアーティストの座は揺るがないな。 言葉で表現しようにもしきれない圧倒的な内容だったので、 ライヴ後もなかなか振り返って書くことが出来なかったけど、 自らのボキャブラリーの乏しさと表現力の無さを恨みつつ(苦笑)、 まだ記憶が鮮明なうちに、ある程度書き留めることが出来てよかった。 貴重な体験が出来たことに感謝!! DVDの発売が楽しみだ!! 以上
(2)の続きです。長文になると思うので、興味ない人はスルーしてください(笑) あと、これから現地で ライヴ観るという方でネタバレされたくない人もスルーしてね。  20分間のブレイクの間、ステージには真っ赤な幕が降ろされ、 そこに象徴的な鳥の羽がひとつ描かれていた。 果たして、感動的なThe 9th Waveの後に、何をやるのか? ドキドキしながら、ステージが再開されるのを待つ。 ここから、A Sky of Honeyのセクションへと突入。 2005年のアルバム、Aerialの後半に収録されていた、 これまた組曲のようなコンセプチュアルな流れ!! まさかThe 9th Waveのあと、さらに壮大なコンセプト劇を展開するなんて!! まさに想像を超えたステージ・・・。ケイトの創作意欲に衰えがないどころか、 我々の想像を遥か超えた高みを目指しているのかと思うと、嬉しくなってしまう。 いきなりステージには、高さが天井まで届きそうな巨大な扉が出現。 そこから、謎の木製の操り人形(Puppet)が一体登場。 黒子に操られて動く、子供くらいの小さなサイズの人形だ。やがて扉が閉まってしまい、 この世界に取り残されてしまうことに(たぶん、そんなかんじの演出だったと記憶)。 正直、抽象的なコンセプトすぎて、どこでどんな演出だったとか、 時系列とか正確に記憶しておらず(苦笑)。 これ以降はざっくりとしたレポートとなりますがご容赦ください。 とりあえずケイトがグランドピアノの前に座って、Prelude~Prologueでスタート。 そこへ、操り人形がからんできたりして。さらに、An Architect's Dream、The Painter's Link、と続き、 ケイトの息子バーティーくんが画家(ペインター)役として登場。 邪魔なPuppetを叱りつけ、追い払って、絵を描き続ける。 叱られたPuppetはケイトの元へ行き、慰められるようなしぐさをしたり。 続くSunset、途中からフラメンコ調へと展開するあたりから、観客の手拍子も激しくなり、 さらにAerial Talでは、ケイトが鳥の鳴きまね風にスキャットっぽい掛け合いを見せたりもして、 盛り上がる!この鳥の鳴きまね、レコードよりもよりハッキリとそして長い時間 演じているように思えたのだが、ここからケイトは「鳥」になったんだなー、と 後から振り返ってみると、重要な意味を持つポイントだったような気もする。 そしてフワフワと浮遊感が心地よいSomewhere in Between・・・聴いてるこちらはすでに夢心地。 そしてここでレコードにはない、バーティーくんのソロ曲、Tawny Moonが披露される。 表現力も豊かで、当たり前だけど歌が上手い!!将来が楽しみ。 バーティーくんにとっても、これ以上ない最高のデビューになっただろうし、 今回ケイトが35年ぶりの ライヴ開催を決断した要因として、少なからずバーティーくんの存在が あったからこそ、と言えなくもないだろうから、ここは最大限の賛辞を送りたいところ。 そして、ショウはいよいよクライマックスを迎えることに!! Nocturn~Aerialへとなだれ込むわけだが、ここで遂に被り物が!! ギターのDavid Rhodesはじめ、バンドメンバーらが鳥のお面をつけて演奏。 そして、ケイトの腕にも黒く大きな鳥の羽根が装着される!! ステージ上では弓で鳥が打たれ、血が流れるイメージがスクリーンなどで展開され、 木の人形Puppetがその鳥を捕まえて食べるような(?)シーンもあったりと、 何らかのメッセージを感じさせる演出も。 最後には、それまで操られていたPuppetがなぜか自分で勝手に動き出したりして、 途中で人の入った着ぐるみに入れ替わったのかな!?(笑) そんな混沌とした状況の中、エンディングは大きな扉が開き、 なんとケイトが飛び立つ!!文字通り、ワイヤーか何かで吊るされ、ケイトが飛んだのです!! これにはもう、拍手喝采!! この時点で、開演から2時間45分くらいは経過していたでしょうか。 長時間にわたる、壮大なステージを締めくくる素晴らしい演出!! まさか、The 9th WaveとA Sky of Honeyという2つのコンセプト劇を体験できるとは。 どっちか一つだけでもお腹いっぱいになるところを、なんて贅沢な・・・ そして、会場全体がスタンディング・オベーションで、拍手が鳴りやむことはなく、 アンコールへと突入していくことに・・・ レポート (4)へ続く
(1)の続きです。長文になると思うので、興味ない人はスルーしてください(笑) あと、これから現地で ライヴ観るという方でネタバレされたくない人もスルーしてね。 さて、第一部のラスト、King Of The Mountainの終わりで、パーカッショニストのMinoが ステージ中央に出てきて、縄につけた何かを頭上でぶんぶん振り回すパフォーマンス。 何かが起こりそうな予感・・・ すると、突然の発砲!!  とてつもない数の黄色いカード(名刺よりちょっと大きく、薄っぺらい紙)が、 ステージから客席に向けて放たれる。 自分も含め、オーディエンスは皆手を伸ばし、そのカードをかき集める。 1階前方の席で良かった!! よく見ると、テニスンの詩、The 9th waveの4行が記されているではないか。 いよいよここから、今回の ライヴの重要なコンセプトと言われていた The 9th waveが始まることに・・・ The 9th waveと言えば、ケイトが85年にリリースした大ヒットアルバム 「The Hounds Of Love」のB面。レコードの片面をすべて使い、テニスンの詩に インスパイアされた組曲のような展開をするという、コンセプチュアルな楽曲の流れ。 あれをステージでどのように表現するのか!? かつてケイト本人も映像化を切望していたということもあり、 長年練られてきたであろう構想が遂に実現するのか・・・と思うと、こちらの期待も高まる。 ステージに巨大なスクリーンが登場し、ショートフィルムが流れる。 船が沈没するのを天体望遠鏡で発見したおじいちゃんが、それを電話で伝えようとするも、 なかなか伝わらない、というやりとりが観客の笑いを誘う。 んー、ここのやりとり(当然英語)はあまり聞き取れなかったので、 英語堪能な方に補足していただけると助かります。 ライフジャケットを着て海に浮かぶケイトの映像に切り替わり、 And Dream Of Sheepが始まる。 スクリーンに映るケイトが歌っているわけだが、生々しい歌声、息づかい、から察するに、 リップシンクの逆で、映像の口の動きにシンクロさせて生で歌っているのかな、と思ってみたり。 もしかしたら、これ用に新たに録音された歌声なのかもしれないけど。 捜索のヘリコプターを模した機材が、観客の頭上を移動しまくり、 サーチライトのようにスポットライトを観客にあてるなど、 オーディエンスも巻き込んでのシアトリカルなステージが展開。 Under Iceでは、ケイトを氷の中から救出すべく、他の乗組員たち(コーラス隊)が 斧のようなものでステージ床を叩くパフォーマンス。最後には、ケイトを無事救出! 突然床からケイトが飛び出してきて、ビックリ!! 休む間もなくWaking The Witchへ突入。助けを乞うケイトに対し、神父さんは 「こいつは魔女だ!」と突き放し、先ほど助け出してくれた乗組員たちが、 再び床の下(氷の中)へケイトを押し込めてしまう。 すると、今度は部屋(船の中の部屋?)のセットが登場し、 ケイトの息子バーティーくん扮する乗組員と父親の会話のようなシーンが繰り広げられる。 ここもあまり聞き取れなかったので、英語堪能な方にどんなやりとりだったか 詳しく補足していただきたいところですが。 二人の会話が進む中、先ほどまで何も無かったはずの開けたドアの裏側から ケイトが突然登場するマジックが!(笑 二人にはケイトの姿が見えていないけど、ケイトには二人が見えている、という 歌詞にぴったりなWatching You Without Meのパフォーマンスが面白い。 ここから、Jig Of Lifeへ。イーリアン・パイプの音色も鮮やかで、 まさかこんな本格的なジグを生演奏で堪能できるとは!感激。 記憶があいまいなのだけど(苦笑)、たぶんフィッシュ・ピープルとかが出てきて、 ステージ全体を覆える巨大な布を波打たせていたような? どのシーンだったか、記憶が飛んでしまっているのだけど。 そして、いよいよケイトが救出されるときが!!Hello Earthに合わせて、 小さな救命船のような物体に乗った乗組員数名がケイトを引き上げ、 最後はフィッシュ・ピープル(魚の被り物をした人たち)に担がれてステージ下へと運ばれていく。 スクリーンには、下からケイトが手を伸ばす映像が映し出され、 そこに上からも救助の手が伸び、ガッチリとその手を掴むシーンが!! 感動的な救出シーン!!思わず涙ぐんでしまう瞬間でした。 「無事救出されて、良かった!」と感動の拍手に包まれる中、 The 9th WaveのエンディングとなるThe Morning Fogへ。 アコースティックな楽器を抱えて、バンドメンバーたちがステージ前方へ出てきて、 ケイトもステージへ上がって、ピースフルで楽しい、温かい雰囲気の中、ケイトが歌う・・・ もう最高です。 ある程度、演劇的な要素もあるんだろうな、と想像はしていたものの、 とんでもないステージを見せつけられ、なんと表現したらいいか、分かりません。 ロック・コンサート、ミュージカル、演劇、・・・そんな概念を超越した唯一無二のアート。 こんなすごいものを体験することが出来て幸せ。 この時点で、たぶん開演から90分弱くらいが経過。普通の ライヴなら、 これで終了!でもおかしくないほどの完璧な構成、満足度の高さ! でも、これで終わらないのがケイトのすごいところだ。 ここから20分の休憩に入り、皆がトイレへ向かうも、 中には1部のラストで舞っていた紙切れをゲットしようとする人もいて、 後方席のお客さんが前方の床を探し回っていたり。 また、見知らぬ人が「あの紙切れ、拾ったか?」と声をかけてきたりする。 拾った紙を分け与えていたりもして、観客みんなの一体感のようなものも感じられ、 うれしい気持ちになった。 レポート (3)へ続く
12日にロンドンから札幌に戻ってきて、まだ興奮冷めやらぬ状況ではありますが、 ようやく落ち着いてきたので、ケイトの ライヴについて、備忘録的に何度かに分けて 書き記しておこうと思います。 自分が参戦したのは、9/9と9/10の2回。長文になると思うので、 興味ない人はスルーしてください(笑) あと、これから現地で ライヴ観るという方でネタバレされたくない人もスルーしてね。  まずは現地時間9/9の17:30頃、会場であるハマースミス・アポロに到着。 並んでいると、係の人がIDチェックを求めてくる。チケットに印字された名前と、 写真付ID(パスポート)を照らし合わせ、本人であることを確認。 徹底的にダフ屋や転売を禁じる、というわけ。 そして並んでいると、売り子のお姉さんがパンフレットを売りにきてくれる。 会場内でも買えるが、待ちきれずここで購入。会場内での物販混雑を 少しでも緩和できるだけでなく、待ってる間のヒマつぶしにもなるので、助かった。 1冊£15。日本円に換算すると2,500円くらい?これはマスト・アイテムですな。 友人に頼まれたりもしていたので、自分の分も含め、最終的に計6冊も購入(笑) 予定どおり18:15に開場。中に入ると、すぐに物販コーナーがあり、 早くもすごい人だかり!とりあえず、お目当ての黒いTシャツ (海で遭難したケイトのショットがプリントされている)をゲット。 マグカップも買おうかな、と思ったら、すでにソールド・アウト!!ものすごい人気だ。 物販コーナーを離れ、とりあえずビールを飲む。いくつか種類があったが、 アムステルダムなんとかというビールをチョイス。うまい。  この日の席は、1Fの前から7列目。こんな至近距離でケイトを拝むことが出来るなんて、 なんという幸せ!!席についた時点で感動がこみあげてくる。  遂に19:45、ほぼ時間通りに開演。 レディース&ジェントルマーン!!とアナウンスが響き渡り暗転すると、 会場は興奮の坩堝に!! 音楽好きを自負する自分が、迷うことなくNo.1に挙げる オールタイム・フェイヴァリットなアーティスト、 Kate Bushの35年ぶりとなる本格的なコンサート。 まさか生で観ることができるなんて、想像もしていなかった。 そのためにロンドンへ行く、というのもなんだか非現実的だが、 これを逃すと一生後悔する!!との思いが圧倒的に勝ってしまったのだから、 仕方あるまい。迷うことなくチケットを入手して正解だった。 全世界で大争奪戦となったチケットをゲットできた幸運にも感謝。 すでに多くのメディアで報じられているニュースを見て 素晴らしいステージ内容であるだろうことは分かっているし、 どんな曲をやるのか、セットリストもチェック済み。 iPodには曲順どおりプレイリストで登録までしてある。 1曲目はLilyからだよな、と比較的落ち着いてスタートするものと 想像していたのだが、そんな甘い考えは良い意味で裏切られる。 聴きなれたRed Shoesヴァージョンではなく、Director's Cutヴァージョン! ズンズンと響く重厚感溢れるアレンジ。 バンド・メンバー、ケイト、が登場してくると期待感がMAXとなり、 会場全体がスタンディング・オベーション!! ケイトは裸足で自然体だし、何より嬉しそうに歌う姿が印象的。 ヤバイ。早くも涙腺が緩む。 オーディエンスも、ケイト・ファンだけあって大人な対応で スタンディング・オベーションもそこそこに、歌が始まると すぐに着席する行儀のよさ。素晴らしい。 オン・オフを切り替えるタイミングが実に心地良く、 オーディエンス全体の連帯感のようなものも感じ取れる。 事前にケイトが写真・動画撮影禁止のメッセージを出していたこともあり、 誰も撮影なんかしていないし、狭い会場ならではの親近感溢れるステージは、 鳥肌モノ。こんなものすごい体験を、カメラ越しに見るなんて、勿体ないもんね。 「Who's on the left, Who's on the right!」とパワフルに叫び歌うあたりは、 鬼気迫る迫力で、聴いてるこちらが腰抜けそうになる。ケイト、本気モードだ。 おそらくこの数か月、この歴史的な ライヴに向けて、ボイトレとかハードワークを こなしてきたんだろうな。にしても、こちらの期待、想像、を遥かに超越した 感動的なパフォーマンス!! 事前に仕入れておいた情報なんて、何の役にも立ちやしない。 ケイトがこちらを向いて歌うだけで、ロックオンされて身動きとれなくなる。 あのオーラというか、圧倒的パワーに吸い込まれそうになるのだ。 他のアーティストの ライヴでこんな感覚を味わうことなんて、これまで無かったもんな。 ケイト、やっぱりすごいよ。 そして2曲目にHounds of Love!! ここで涙腺がさらに緩む。 この曲を生で聴けるなんて!!やばい。 前半は、特殊な演出もなく、 淡々と演奏していくわけだが それだけでこんな感動してしまうなんて、予想外だ。 3曲目Joanniで、ようやく、ちょっと落ち着くも、 4曲目Top Of The Cityの迫力に、またしても興奮。 そして、いよいよ5曲目にRunning Up That Hill・・・ あのストリングス系のシンセ音が響き渡っただけで 開場全体のムードが一変する。 そこにドラムが加わった瞬間、何とも言えぬ高揚感が!! ライヴでこの曲となると、シークレット・ポリスマンでのギルモアを フィーチャーしたロッキンなヴァージョンを想像してしまうのだが、 今回はあくまで原曲というか、2012年ロンドン・オリンピックでも使われた リミックス・ヴァージョンに忠実なアレンジ。あー、幸せ。 第一部のラストとなる6曲目はKing Of The Mountain。 新しい曲も積極的にやってくれるのは嬉しいなー、と思いつつ、 比較的新しいこの曲ですら、すでに9年前の楽曲だという事実に 困惑させられる。35年 ライヴをやってないのだから、当たり前なのだけど。 今回のライヴでは初期(アルバム1~4枚目)の楽曲を一切とりあげていない。 大ヒットした「嵐ヶ丘」も「バブーシュカ」もやらない。 往年のスターたちが復活するとなると、多かれ少なかれ、セットリストの中に 全盛期の懐メロ的なパートを設けるのが普通だと思うのだが、ケイトは違う。 過去を振り返ることを望まないというか。 我々聴き手も、そんな現在進行形のケイトを観ることが出来て、嬉しく思う。 ここまでで、およそ35分くらいだっただろうか。既に満足度は高いが、 この後、怒涛の展開へと突入し、聖地ハマースミスで繰り広げられる ケイトの壮大な世界観に追いついていくのがタイヘンなこととなる(笑) レポート(2)へ続く
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