KATE BUSH BEFORE THE DAWN レポート(1)

    12日にロンドンから札幌に戻ってきて、まだ興奮冷めやらぬ状況ではありますが、
    ようやく落ち着いてきたので、ケイトのライヴについて、備忘録的に何度かに分けて
    書き記しておこうと思います。

    自分が参戦したのは、9/9と9/10の2回。長文になると思うので、
    興味ない人はスルーしてください(笑)
    あと、これから現地でライヴ観るという方でネタバレされたくない人もスルーしてね。

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    まずは現地時間9/9の17:30頃、会場であるハマースミス・アポロに到着。
    並んでいると、係の人がIDチェックを求めてくる。チケットに印字された名前と、
    写真付ID(パスポート)を照らし合わせ、本人であることを確認。
    徹底的にダフ屋や転売を禁じる、というわけ。

    そして並んでいると、売り子のお姉さんがパンフレットを売りにきてくれる。
    会場内でも買えるが、待ちきれずここで購入。会場内での物販混雑を
    少しでも緩和できるだけでなく、待ってる間のヒマつぶしにもなるので、助かった。
    1冊£15。日本円に換算すると2,500円くらい?これはマスト・アイテムですな。
    友人に頼まれたりもしていたので、自分の分も含め、最終的に計6冊も購入(笑)

    予定どおり18:15に開場。中に入ると、すぐに物販コーナーがあり、
    早くもすごい人だかり!とりあえず、お目当ての黒いTシャツ
    (海で遭難したケイトのショットがプリントされている)をゲット。
    マグカップも買おうかな、と思ったら、すでにソールド・アウト!!ものすごい人気だ。

    物販コーナーを離れ、とりあえずビールを飲む。いくつか種類があったが、
    アムステルダムなんとかというビールをチョイス。うまい。

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    この日の席は、1Fの前から7列目。こんな至近距離でケイトを拝むことが出来るなんて、
    なんという幸せ!!席についた時点で感動がこみあげてくる。

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    遂に19:45、ほぼ時間通りに開演。
    レディース&ジェントルマーン!!とアナウンスが響き渡り暗転すると、
    会場は興奮の坩堝に!!
    音楽好きを自負する自分が、迷うことなくNo.1に挙げる
    オールタイム・フェイヴァリットなアーティスト、
    Kate Bushの35年ぶりとなる本格的なコンサート。
    まさか生で観ることができるなんて、想像もしていなかった。
    そのためにロンドンへ行く、というのもなんだか非現実的だが、
    これを逃すと一生後悔する!!との思いが圧倒的に勝ってしまったのだから、
    仕方あるまい。迷うことなくチケットを入手して正解だった。
    全世界で大争奪戦となったチケットをゲットできた幸運にも感謝。

    すでに多くのメディアで報じられているニュースを見て
    素晴らしいステージ内容であるだろうことは分かっているし、
    どんな曲をやるのか、セットリストもチェック済み。
    iPodには曲順どおりプレイリストで登録までしてある。
    1曲目はLilyからだよな、と比較的落ち着いてスタートするものと
    想像していたのだが、そんな甘い考えは良い意味で裏切られる。

    聴きなれたRed Shoesヴァージョンではなく、Director's Cutヴァージョン!
    ズンズンと響く重厚感溢れるアレンジ。
    バンド・メンバー、ケイト、が登場してくると期待感がMAXとなり、
    会場全体がスタンディング・オベーション!!
    ケイトは裸足で自然体だし、何より嬉しそうに歌う姿が印象的。
    ヤバイ。早くも涙腺が緩む。

    オーディエンスも、ケイト・ファンだけあって大人な対応で
    スタンディング・オベーションもそこそこに、歌が始まると
    すぐに着席する行儀のよさ。素晴らしい。
    オン・オフを切り替えるタイミングが実に心地良く、
    オーディエンス全体の連帯感のようなものも感じ取れる。

    事前にケイトが写真・動画撮影禁止のメッセージを出していたこともあり、
    誰も撮影なんかしていないし、狭い会場ならではの親近感溢れるステージは、
    鳥肌モノ。こんなものすごい体験を、カメラ越しに見るなんて、勿体ないもんね。

    「Who's on the left, Who's on the right!」とパワフルに叫び歌うあたりは、
    鬼気迫る迫力で、聴いてるこちらが腰抜けそうになる。ケイト、本気モードだ。
    おそらくこの数か月、この歴史的なライヴに向けて、ボイトレとかハードワークを
    こなしてきたんだろうな。にしても、こちらの期待、想像、を遥かに超越した
    感動的なパフォーマンス!!

    事前に仕入れておいた情報なんて、何の役にも立ちやしない。
    ケイトがこちらを向いて歌うだけで、ロックオンされて身動きとれなくなる。
    あのオーラというか、圧倒的パワーに吸い込まれそうになるのだ。
    他のアーティストのライヴでこんな感覚を味わうことなんて、これまで無かったもんな。
    ケイト、やっぱりすごいよ。

    そして2曲目にHounds of Love!!
    ここで涙腺がさらに緩む。
    この曲を生で聴けるなんて!!やばい。
    前半は、特殊な演出もなく、
    淡々と演奏していくわけだが
    それだけでこんな感動してしまうなんて、予想外だ。
    3曲目Joanniで、ようやく、ちょっと落ち着くも、
    4曲目Top Of The Cityの迫力に、またしても興奮。

    そして、いよいよ5曲目にRunning Up That Hill・・・
    あのストリングス系のシンセ音が響き渡っただけで
    開場全体のムードが一変する。
    そこにドラムが加わった瞬間、何とも言えぬ高揚感が!!
    ライヴでこの曲となると、シークレット・ポリスマンでのギルモアを
    フィーチャーしたロッキンなヴァージョンを想像してしまうのだが、
    今回はあくまで原曲というか、2012年ロンドン・オリンピックでも使われた
    リミックス・ヴァージョンに忠実なアレンジ。あー、幸せ。

    第一部のラストとなる6曲目はKing Of The Mountain。
    新しい曲も積極的にやってくれるのは嬉しいなー、と思いつつ、
    比較的新しいこの曲ですら、すでに9年前の楽曲だという事実に
    困惑させられる。35年ライヴをやってないのだから、当たり前なのだけど。

    今回のライヴでは初期(アルバム1~4枚目)の楽曲を一切とりあげていない。
    大ヒットした「嵐ヶ丘」も「バブーシュカ」もやらない。
    往年のスターたちが復活するとなると、多かれ少なかれ、セットリストの中に
    全盛期の懐メロ的なパートを設けるのが普通だと思うのだが、ケイトは違う。
    過去を振り返ることを望まないというか。

    我々聴き手も、そんな現在進行形のケイトを観ることが出来て、嬉しく思う。
    ここまでで、およそ35分くらいだっただろうか。既に満足度は高いが、
    この後、怒涛の展開へと突入し、聖地ハマースミスで繰り広げられる
    ケイトの壮大な世界観に追いついていくのがタイヘンなこととなる(笑)

    レポート(2)へ続く
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    [ 2014/09/14 23:00 ] ライヴ・レビュー | TB(0) | CM(1)