(2)の続きです。長文になると思うので、興味ない人はスルーしてください(笑)
あと、これから現地で
ライヴ観るという方でネタバレされたくない人もスルーしてね。

20分間のブレイクの間、ステージには真っ赤な幕が降ろされ、
そこに象徴的な鳥の羽がひとつ描かれていた。
果たして、感動的なThe 9th Waveの後に、何をやるのか?
ドキドキしながら、ステージが再開されるのを待つ。
ここから、A Sky of Honeyのセクションへと突入。
2005年のアルバム、Aerialの後半に収録されていた、
これまた組曲のようなコンセプチュアルな流れ!!
まさかThe 9th Waveのあと、さらに壮大なコンセプト劇を展開するなんて!!
まさに想像を超えたステージ・・・。ケイトの創作意欲に衰えがないどころか、
我々の想像を遥か超えた高みを目指しているのかと思うと、嬉しくなってしまう。
いきなりステージには、高さが天井まで届きそうな巨大な扉が出現。
そこから、謎の木製の操り人形(Puppet)が一体登場。
黒子に操られて動く、子供くらいの小さなサイズの人形だ。やがて扉が閉まってしまい、
この世界に取り残されてしまうことに(たぶん、そんなかんじの演出だったと記憶)。
正直、抽象的なコンセプトすぎて、どこでどんな演出だったとか、
時系列とか正確に記憶しておらず(苦笑)。
これ以降はざっくりとしたレポートとなりますがご容赦ください。
とりあえずケイトがグランドピアノの前に座って、Prelude~Prologueでスタート。
そこへ、操り人形がからんできたりして。さらに、An Architect's Dream、The Painter's Link、と続き、
ケイトの息子バーティーくんが画家(ペインター)役として登場。
邪魔なPuppetを叱りつけ、追い払って、絵を描き続ける。
叱られたPuppetはケイトの元へ行き、慰められるようなしぐさをしたり。
続くSunset、途中からフラメンコ調へと展開するあたりから、観客の手拍子も激しくなり、
さらにAerial Talでは、ケイトが鳥の鳴きまね風にスキャットっぽい掛け合いを見せたりもして、
盛り上がる!この鳥の鳴きまね、レコードよりもよりハッキリとそして長い時間
演じているように思えたのだが、ここからケイトは「鳥」になったんだなー、と
後から振り返ってみると、重要な意味を持つポイントだったような気もする。
そしてフワフワと浮遊感が心地よいSomewhere in Between・・・聴いてるこちらはすでに夢心地。
そしてここでレコードにはない、バーティーくんのソロ曲、Tawny Moonが披露される。
表現力も豊かで、当たり前だけど歌が上手い!!将来が楽しみ。
バーティーくんにとっても、これ以上ない最高のデビューになっただろうし、
今回ケイトが35年ぶりの
ライヴ開催を決断した要因として、少なからずバーティーくんの存在が
あったからこそ、と言えなくもないだろうから、ここは最大限の賛辞を送りたいところ。
そして、ショウはいよいよクライマックスを迎えることに!!
Nocturn~Aerialへとなだれ込むわけだが、ここで遂に被り物が!!
ギターのDavid Rhodesはじめ、バンドメンバーらが鳥のお面をつけて演奏。
そして、ケイトの腕にも黒く大きな鳥の羽根が装着される!!
ステージ上では弓で鳥が打たれ、血が流れるイメージがスクリーンなどで展開され、
木の人形Puppetがその鳥を捕まえて食べるような(?)シーンもあったりと、
何らかのメッセージを感じさせる演出も。
最後には、それまで操られていたPuppetがなぜか自分で勝手に動き出したりして、
途中で人の入った着ぐるみに入れ替わったのかな!?(笑)
そんな混沌とした状況の中、エンディングは大きな扉が開き、
なんとケイトが飛び立つ!!文字通り、ワイヤーか何かで吊るされ、ケイトが飛んだのです!!
これにはもう、拍手喝采!!
この時点で、開演から2時間45分くらいは経過していたでしょうか。
長時間にわたる、壮大なステージを締めくくる素晴らしい演出!!
まさか、The 9th WaveとA Sky of Honeyという2つのコンセプト劇を体験できるとは。
どっちか一つだけでもお腹いっぱいになるところを、なんて贅沢な・・・
そして、会場全体がスタンディング・オベーションで、拍手が鳴りやむことはなく、
アンコールへと突入していくことに・・・
レポート
(4)へ続く
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